英語耳を手に入れたいと思った時、
英語を聞き流すだけでは手に入りません。
聞き流すだけで英語力が身に付くなら、
洋楽ファンは全員あっさりバイリンガルですが、
そうではありませんよね。
リスニング力を上げるには、
耳と口、両方からのトレーニングが必要です。
以下6つの順番で行います。
1.リスニング
2.音読(声出し)
3.リピーティング
4.オーバーラッピング
5.シャドーイング
6.再度リスニング
それぞれの進め方
まずはスクリプト(英文)を見ずに
耳だけで聞いてみましょう。
どれくらい聞き取れるか、確認します。
この時、英文は見てはいけませんが、
せめてタイトルは読み、
何について話しているのか(テーマ)は把握しておきましょう。
文字を見て、声に出して読み上げましょう。
すると思った以上に
・噛んでしまう
・スムーズに言えない
などの箇所が見つかるはずです。
モデル音声を流し、一文ずつリピートします。
ここでのポイントは、
英語の音を正確に(完コピで)リピートすること。
英語の発音ではない音をなんとなく当てはめ、
曖昧に言わないことです。
例えば、”Thank you.”を「サンキュー」と言ってしまうなど。
ここで発音が間違えていると、
練習の効果が得られなくなってしまいます。
聞き取りたいのが「英語」なら、
「本当の英語の音」で練習しないと意味がないからです。
ブランド品や絵画などの
贋作を見抜く仕事をしている方は、
本物と偽物を見比べて違いを学ぶのではありません。
一切、偽物を見ないのです。
本物しか見ないことで、
偽物に対する違和感を見抜く目を鍛えると言います。
ストラディバリウスの音色を聞き分けたいのに、
いつもおもちゃのバイオリンの音色を聴いていると、
ストラディバリウスを聞いた時、
すぐ耳が反応できません。
本物の音に対して、
耳がいつまでも慣れて行かないのです。
正しい発音を先に知っているかいないかで、
練習効果は大きく左右します。
そのため、
先に本物の英語の発音について学んでおくこと(発音矯正)が大切なのです。
モデル音声を流して同時に口を動かします。
ここは2段階で練習していきます。
Step1.
まずは口パクだけで、音声に合わせます。
モデル音声に口の動きが付いていくことだけを目的にします。
ここで声も出してしまうと、
自分の声とモデル音声が重なり、
集中が削がれます。
Step2.
声に出して音声と同時に発声しましょう。
モデル音声が早くてついていけない時は、
60~80%のスピードに落として練習を始めて構いません。
それから徐々にナチュラルスピードに上げていければ大丈夫です。
音声を流したまま、ノンストップで練習します。
ここでは文字は見ないで行います。
耳で聞く音声を、
聞いたそばからオウム返しのように繰り返し、
全文通してノンストップでついていきます。
耳で聞くことと、口から発声すること、
両方の集中が必要なので、とてもハードな練習です。
必ずと言って良いほど、
練習しながら置いて行かれるので、
そこは気にせずにどんどん続けましょう。
最後に、英文を見ずに耳だけでもう一度聞いてみます。
どのくらい聞き取れるか、最初と比べて確認してみましょう。
ここで、
「もう知っている英文なのだから、聞き取れるのでは?」
と思うかもしれませんが、
この練習目的は、
英文を覚えて聞き取ることではありません。
英語の発音がしっかりと聞き取れるようになることが目的です。
シャドーイングまで行ってからリスニングを行うと、
ネイティブの口元の動きが頭の中で絵で浮かぶくらい、
ハッキリと聞こえるようになったという人も多いです。
以上 英語耳をに手に入れるためのトレーニング法をご紹介しました。
リスニング力をアップさせたい方は、トライしてみてくださいね。