英語耳シリーズにはたくさんのシリーズがあります。
・英語耳
・英語耳ドリル
・英語耳ボイトレ
・15時間で速習英語耳
・単語耳
・・・など。
そこでその中から3種類、
1.英語耳
2.英語耳ドリル
3.英語耳ボイトレ
について、
それぞれの特徴と、
お勧めポイント&注意ポイントを紹介します。
たくさんあってどれを選べばよいのか分からない、
と言う方はご参考になさってみてくださいね。
まず基本となる初めの一冊が、
【英語耳】です。
この本で、
まずはリスニング力アップに必要不可欠な、
英語発音の基本を学びます。
そもそも自分の口で発音できない音は、
耳で聞いてもなかなか拾えません。
これは、同じ日本語でもそうです。
例えば、関東出身の私は、
東北の言葉をネイティブ東北人にナチュラルスピードで話されてしまったら聞き取れません。
よくバラエティー番組で、
地方の方が話す日本語にテロップが付いていることがありますよね?
英語のリスニングも同じことなのです。
そんな時は、まず聞き取りを頑張るよりも、
自分の口で同じ音を再現し、
リピートして練習すれば、
「何と言っているか分かる!」
と思えるようになるのです。
ですが、日本の英語教育では、
発音指導は最も後回しにされていますので、
きちんと学んだことが無い人の方が多いです。
そこで、英語耳で基本の英語発音を学ぶと良いでしょう。
・英語発音の基本が勉強できる
・リスニングがラクになる
・日常会話のために必要な発音の知識は十分カバーできる
・発音初心者が独学でこの本を理解するのは難しい
・CD(音声)だけでは発音の仕方がよく分からない
・「100回繰り返し」「300回繰り返し」のノルマ到達前に挫ける
発音を学習した後、
定着させるためには継続が必要です。
しかし、発音練習は単調なうえ、
チェックしてくれる相手もいない独学では、
つまらなくなって飽きてしまうのは否めません。
そこで、歌を歌いながら練習が出来るのが、
【英語耳ドリル】です。
歌を歌って英語を覚えるのは確かに効果的です。
理由は、
・好きな歌を歌うのは苦にならないので継続できる
・リエゾンやリダクションなどの音声変化のルールが自然に身に付く
・繰り返し歌うことで英語が覚えられる
など。
私も洋楽を歌っているうちに国内の独学で英語を習得しましたし、
実際に洋楽メソッドを教えている私の生徒さんたちにも効果が出ています。
TOEICの上級者と中級者を分ける学習法として、
「上級者は英語学習に洋楽を取り入れている」
という調査結果もあるくらいです!
洋楽が好きで、ただ聞き流している人は大変もったいないので、
ぜひ趣味と実益を兼ねて、英語学習に洋楽を取り入れてくださいね。
【英語耳ドリル】では、教材曲として以下の5曲で練習します。
・Fly Me To The Moon / Patti Page
・In My Life / Tuck & Patty
・Open Arms / Journey
・Time After Time / Cyndi Lauper
・雨にぬれても / Andy Williams
この中に、ご存じの曲や、
お好きな曲はありましたか?
洋楽を使って英語を勉強する場合の注意点として、
絶対に優先するべきは「自分の好きな曲で」ということです。
曲の好みは個人差があります。
与えられた教材曲が好みに合わなければ、
「聴きたい」という気持ちがなくなりますので、
効果は半減どころか、ゼロに近いでしょう。
【英語耳ドリル】では、
洋楽を使った学習手順は知ることができますが、
教材曲が好きでなければ、
継続のモチベーションは上がらないと思います。
・洋楽を使って発音とリスニング力を上げる方法が分かる
・英語耳で学習した発音を定着させることができる
・歌で学ぶのは勉強感覚がなくて楽しい
・選曲が古い
・5曲の中に良いなと思える曲がなければ、ほぼ効果がない
・英語歌詞、和訳、発音記号の表記が曲によってバラバラで統一感がなく、学習しずらい
【英語耳ボイトレ】は、
英語を話すために必要な、
腹式発声をトレーニングする本です。
「発音は合っているはずなのに通じない」
「聞き返されることが多い」
これらの原因は発音ではなく、
実は発声の仕方に問題があります。
日本語を話す時の発声法は、
「胸式発声」といって、ほとんど息を使わずに話します。
喉の力で声を押し出すので、
結果的に声のボリュームが小さく、
口の中でモソモソとする話し方です。
対して英語の発声法は、
「腹式発声」といって、
深い息を吐きだしながら声を出します。
横隔膜を使った発声法ですので、
声のボリュームが大きく響き、
遠くまで声が通る話し方です。
つまり、日本語を話す時の発声法のまま英語を話しても、
声が届かないため、
発音が合っていても聞き返される
ということが起こるのです。
この問題を解決するためには、
喉から押し出す胸式発声ではなく、
横隔膜を使う腹式発声を身に付けることです。
【英語耳ボイトレ】では、
腹式発声で声を出す、
本格的なボイストレーニングが説明されています。
また、音節についても詳しく学べますので、
【英語耳】で発音を学んだあとに、
よりネイティブに近い英語を話したいという方、
聞き返されずに一発で通じる英語を話したいという方には、
おススメです。
・聞き返されない、通じる英語の話し方が分かる
・本格的なボイストレーニングが学べる
・日本人の苦手な音(s/sh, l/r, アの母音の言い分け)について練習できる
・もくもく発声練習なので飽きる
・実際に大きな声を出すので、周りに人がいる所ではできない
・文字による解説だけでは理解が難しいところがある。
以上、英語耳シリーズの選び方について、
1.英語耳
2.英語耳ドリル
3.英語耳ボイトレ
を解説しました。
英語耳を利用するのがまったくの初めて、という方はまずは1つめに紹介した「英語耳」からスタートしていただくのが一番かと思います。
英語耳シリーズを選ぶ時のご参考になさってみてくださいね。